かばんクリーニング工程
今日は気になるカバンクリーニングの工程を紹介いたします。
手順
1風で細かいゴミやホコリを吹き飛ばす
クリーニング前の鞄の中には、細かいゴミやホコリがたくさん溜まっている状態。そのため水洗いをする前に、ゴミやホコリをエアーを鞄のなかに吹き付けて飛ばします。
2ブラシに溶剤をつけてこする
ブラシを溶剤にジャブジャブとつけて、そのまま鞄の表面をゴシゴシ洗っていきます。革の形に合わせて毛は動きますが、鞄の黒ずみはブラシでしっかりとれていきます。
3保湿剤につける
洗い終わったら、鞄を丸ごと保湿剤につけます。羊の毛の油であるラノリンなどが含まれている保湿剤で、いわば革の栄養剤です。
4水分を飛ばして乾かす
タオルでさっと拭いた後、エアーで細かい水分を飛ばしていきます。金属部分は、特に丁寧にエアーをかけます。
その後に鞄の色補修いたします。
1クリーニングをしたあと、下地剤を塗る
2ヤスリでキズ部分の凸凹をなくす
3ステッチ(縫い糸)、金具、コバ部分をマスキング
4色資材を調合する
5ハケで全体に色を入れていく
6スポンジで色を入れていく
7ステッチ・コバに色を入れていく
8乾燥させる
全体的に均一な色になり、細かい汚れがなくなり、自然な光沢が出てきます。
このような工程で作業しております。
もちろん、品物の状態を見て最適なクリーニング方法で作業しております。